おすすめのネット銀行「PayPay銀行」をご紹介。特徴やメリット・デメリット、口座開設方法も解説。
※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。
PayPay銀行(旧:ジャパンネット銀行)というと、ネットバンクの老舗で、長年続いている信頼感がありますよね。
他にも様々なネットバンクがある中で、PayPay銀行はどんな特徴があるのか気になるところだと思います。
私はPayPay銀行の口座を持っていますが、今は欠かせない口座です。
キャッシュカード一体型のデビットカードが使い勝手が良く、クレジットカードを持てない高校生がネットバンクと合わせてデビットカードを作ると便利ですよ。
この記事では、そんなPayPay銀行を利用するメリット・デメリットついて解説します。
これからネット銀行の口座開設を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
PayPay銀行とは
PayPay銀行は、以前はジャパンネット銀行という名称でした。
「ジャパンネット銀行」は、2000年に「三井住友銀行」をはじめ、富士通、NTTドコモ、日本生命など、日本を代表する大手企業の出資を受け、日本初のインターネット専業銀行として設立されました。
ネット銀行の先駆けとして、インターネットならではの商品・サービスの開発を追求。
2014年4月には主要株主にヤフーが加わり、ネットオークションやネットショッピング等、インターネット上での決済をより便利にするサービスを積極的に展開しており、2018年2月にヤフーの連結子会社化されています。
そして、2021年4月5日より、ジャパンネット銀行はPayPay銀行に社名を変更しました。
余談ですが、日本記念日協会により、ジャパンネット銀行が誕生した10月12日は「ネット銀行の日」に制定されています。
普通預金金利 | 0.001% |
---|---|
提携ATM |
セブン銀行 イオン銀行 ローソン銀行 Enet ゆうちょ銀行 三井住友銀行 |
ATM手数料(入金) | 【3万円以上】 無料 【3万円未満】 165円(セブン銀行、イオン銀行、ローソン銀行、Enet、三井住友銀行)、330円(ゆうちょ銀行) ※毎月最初の1回は無料 |
ATM手数料(出金) | 【3万円以上】 無料 【3万円未満】 165円(セブン銀行、イオン銀行、ローソン銀行、Enet、三井住友銀行)、330円(ゆうちょ銀行) ※毎月最初の1回は無料 |
振り込み手数料 | 【PayPay銀行宛て】 無料 【他の金融機関宛て】 145円 |
PayPay銀行の特徴・メリット
ちょっとしたコツでATM利用手数料を無料にすることが可能
生活費を管理している銀行口座の場合、ATMを利用する回数が増える為、可能な限りATM手数料を安く押さえたいですよね。
一定の条件をクリアすると「ATM利用手数料が数回無料になる」という金融機関は多く見られますが、その条件クリアが難しい場合もあります。
PayPay銀行の場合、ATMを利用する際、3万円以上の額を引き出したり預け入れたりするとATM利用手数料がかかりません。
① PayPay銀行の預金残高を常に3万円以上にしておく
② 引き出すときは必ず3万円以上の額にする
③ 必要なお金を差し引いてまた3万円を預け入れる
上記の様にすればATM利用手数料はずっと無料のままです。
この点を押さえておけば、難しい条件なしで無期限にATM利用手数料を無料にできる点は、PayPay銀行の大きなメリットといえるでしょう。
なお、3万円未満だと、165円~330円かかるのでご注意を。
人気のスマホ決済「PayPay」から無料で出金できる
PayPay銀行は、ソフトバンクグループということもあり、スマホ決済「PayPay」との相性も良好です。
PayPayと連携できる金融機関は沢山ありますが、PayPay銀行は唯一無料でPayPayマネーの出金に対応しています。
PayPay銀行以外の金融機関へ出金する場合は1回100円の手数料が必要な為、PayPayを経由して割り勘・送金をした後に出金したい時にも手数料を気にすることなく引き出すことができます。
本人認証に「トークン」を導入し、セキュリティを強化
PayPay銀行では、取引する場合の本人認証に「トークン」を利用します。
トークンは、「ワンタイムパスワード」と呼ばれる1度しか使えない6桁の数字で構成されたパスワードを一定の時間おきに生成します。
これにより、仮に第三者にパスワードを見られても次回は異なるパスワードとなる為、不正アクセスを防止することができるという仕組みです。
トークンは、新規口座開設後、無料で送付されます。
トークンが手元に届いてから、利用登録を行うことで口座情報と結びつきます。
Tポイントの現金化ができる
PayPay銀行だけの特徴として、「Yahoo!Japan」に口座を登録しておくと貯まったTポイントの現金化が可能です。
Tポイント100ポイントあたり85円、1,000ポイント以上100ポイント単位で現金化できます。
手続きをしてから現金を受け取るまでには2週間程かかってしまいますが、Tポイントを貯めている人にとっては助かるのではないでしょうか。
ヤフオクで「Yahoo!かんたん決済」の手数料が無料
ヤフオクで「Yahoo!かんたん決済」を利用する際、その手数料が無料になります。
ヤフオクをよく利用する人にもPayPay銀行はオススメ。
Visaデビット付きキャッシュカード
金融機関・コンビニATMで入出金や振込を行う場合に必要なPayPay銀行のキャッシュカードには、デビットカードの機能が搭載されています。
デビットカードとは、預金口座と決済が紐づけれれているカードのことで、決済と同時に、預金口座から代金が引き落とされます。
支払いはクレジットカードと同様にカードで行うことができます。
また、デビットカードはクレジットカードと違い、直接口座から引き落とされるだけである為、審査不要で誰でも申し込むことができ、発行にかかる期間も少ないというメリットがあります。
カード名 | PayPay銀行 Visaデビットカード |
---|---|
年会費 | 無料 |
入会審査 | なし |
利用可能年齢 | 満15歳以上(普通預金口座の開設基準と同様) |
対象 | 個人口座・法人口座・営業性個人口座 |
Visaデビット利用特典 | Visaデビットの利用額に応じてPayPayポイントが貯まります。(個人口座のみ) 500円につきPayPayポイント1円分 |
その他 | キャッシュバックモールのご利用で1%を現金で還元 |
海外ATMで現地通貨を引き出せる
PayPay銀行のデビットカードは、国内と同じように海外でも利用できます(VISAマークのあるお店のみ)。
さらに、「VISA」または「PLUS」というマークがある海外ATMで、日本のATMと同じように「現地通貨」で預金を引き出すことが可能です。
その為、両替の手間を省くことができます。
加えて、盗難や不正使用の不安から、海外でのカードの利用をためらってしまうかもしれませんが、PayPay銀行では年間500万円までの補償がついています。
ですので、海外でも比較的安心してカードを使用できます。
PayPay銀行をビジネスで利用するメリット
PayPay銀行は、生活費用の口座としてだけでなく、ビジネスで利用する場合にもメリットがあります。
屋号での口座開設が可能
事業用の銀行口座を作成する場合、法人名義での作成は可能ですが、個人事業主の屋号では口座開設できない傾向が多いです。
しかしながら、PayPay銀行の場合、「屋号」+「個人名」での口座開設ができます。
口座名としては個人名も必要になりますが、振込時は屋号を指定することでも受け取りが可能です。
インターネットバンキングの場合、振込手数料はPayPay銀行の口座宛は55円、他の金融機関宛は160円と比較的安価の為、ビジネス上の支払いにも便利でしょう。
振込予約やWEB総振など振り込みを楽にするサービスが充実
仕事で多くの人・取引先に対してお金を振り込まなければならない場合、振り込みだけでかなりの手間がかかります。
また、お金を扱う為、他人に任せるのが不安な面もあります。
PayPay銀行の「振込予約」や「WEB総振(総合振込)」は、振り込みの手間を少なくしてくれるサービスです。
あらかじめ振込先・振込日を入力しておく振込予約をしておくと、気が付いたときに予約しておくだけで、振り込み忘れを防ぐことができます。
WEB総振は、1回の手続きで最大3,000件の振込みを一度に済ませることができます。
毎月の支払いが大変な場合、利用してみる価値ありです。
ヤフオクの入金サイクルが月1回から8回にアップ
「Yahoo!かんたん決済」の受取口座(ストア向け)にPayPay銀行のビジネス用口座を指定すると、ヤフオクの入金サイクルが月1回から8回にアップします。
入金されたお金を、仕入れにすぐ使いたいようなビジネスモデルの場合、特に便利な機能です。
PayPay銀行のデメリット
振込手数料の無料特典がない
PayPay銀行は、ATM利用手数料については無料特典がありますが、振込手数料には無料になる特典がありません。
その為、毎回の振込(PayPay銀行以外の他の金融機関宛て)には手数料がかかってしまいます。
ただし、PayPay銀行に振り込みする場合(PayPay銀行の口座あて)は、金額に関係なく無料です。
他のネット銀行の場合、振込先に関係なく、月2回までは振込手数料が無料という銀行もあります。
振り込みをする機会が多い方は、この点は注意しておきましょう。
定期預金の金利が低い
定期預金の金利は、他のネット銀行よりも低めです。
この点はデメリットといえるでしょう。
例えば、1年物の定期預金は金額にかかわらず0.02%(2020年12月25日時点)となっており100万円を1年間定期預金しても利息は200円(税引き前)です。
Tポイントの現金交換は手数料が高い
PayPay銀行ではTポイントを現金に交換することができますが、交換することでかかる手数料が比較的高いです。
100ポイント交換したい場合は、現金が85円を受けることになり、15%の手数料がかかることになります。
また、交換に必要な期間が2週間程度であること、利用可能ポイントが1,000ポイント以上あること等が条件になっている為、実際に交換する前に事前に確認しておきましょう。
PayPay銀行がオススメな人
「PayPay」や「LINE Pay」等のスマホ決済をよく利用する人
PayPay銀行は、「PayPay」や「LINE Pay」等のスマホ決済をする人にオススメです。
「PayPay」は先ほど紹介した通りですが、「LINE Pay」でもPayPay銀行との連携により入金・出金が可能です。
「PayPay」や「LINE Pay」を利用する人は、PayPay銀行の口座を作っておくと何かと便利ですよ。
ヤフオク、Tポイント等、ヤフー系のサービスをよく利用する人
PayPay銀行は、同じグループのサービスであるヤフオクやTポイント等、ヤフー系のサービスと相性が良いです。
その為、これらのサービスをよく利用する人は、PayPay銀行を利用することでより多くのメリットを享受できます。
個人事業主で屋号の銀行口座を持って事業を進めたい人
個人事業主で屋号の入った名義で銀行口座を作りたい人にもPayPay銀行は向いています。
名義だけでなく、ビジネスに役立つサービスもある点はメリットです。
口座開設の方法
PayPay銀行の口座開設は、PCとスマートフォンの両方から行うことが可能です。
公式サイトはこちら。
まずは、口座開設申し込みフォームから、名前や住所などの個人情報などを入力します。
この時、本人確認書類の送付が必要で、「スマートフォンアプリ」もしくは「郵送」のどちらかを選択する必要があります。
スマートフォンアプリで本人確認資料を送付する場合は5~7日、郵送で送る場合は書類の取り寄せ等の時間も含めて約2週間かかります。
「できるだけ早く口座開設をしたい」という方はスマートフォンアプリを利用しましょう。
本人確認資料として使用できるものとしては、「運転免許証」、「カード型の健康保険証」、「個人番号カード」等があります。
ただし、スマートフォンアプリで送付できるのは「運転免許証」と「カード型の健康保険証」、「個人番号カード」のみとなっている為、注意が必要です。
本人確認資料の確認が終わると、キャッシュカードとトークンが簡易書留で届きます。
同封されている書類に従い、ログインパスワードの設定、暗証番号の設定、トークンの利用登録などを行い、全て完了すれば口座の利用ができるようになります。
まとめ
PayPay銀行は、ヤフー系のサービスと相性が良く、次のような特徴があります。
- 毎月最初の1回に限り、提携ATM利用手数料(入金・出金それぞれ1回まで)が無料
- 毎月2回目以降でも3万円以上の入出金の場合、手数料が無料
- Tポイントの現金交換が可能
上記の様に、3万円以上の入出金の場合は手数料が無料になったり、Tポイントの現金化など、他の銀行にはないサービス・メリットがあります。
個人的に利用していて便利だと思うのが、買取サービス等でお金を振り込んでもらう場合、PayPay銀行を受取口座に指定すれば振込手数料が安くなるパターンが結構あります。(勿論、他の銀行を受取口座にした方が安い場合もあります)
口座維持手数料はかかりませんので、受取口座としてすぐに利用できるように口座をあらかじめ作っておくことをオススメします。
メリットとデメリットを天秤にかけつつ、是非、PayPay銀行の口座開設を検討してみて下さい。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。