おすすめのネット銀行「ソニー銀行」をご紹介。メリット・デメリット、口座開設方法も解説。

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おすすめのネット銀行「ソニー銀行」をご紹介。メリット・デメリット、口座開設方法も解説。

ソニー銀行は、ソニーのグループ会社であるソニーフィナンシャルホールディングスの銀行です。

2001年に設立された個人向けのインターネット銀行で、全国のコンビニ・提携ATMの手数料無料、振り込み手数料無料、「口座振替」や「おまかせ入金サービス」といった便利な資金移動システム等、メリットが多いネット銀行になります。

また、外貨預金の残高を世界中のVisa加盟店で利用したり、ATMで外貨引き出しができるソニー銀行のデビットカード「Sony Bank WALLET」も魅力的です。

ソニー銀行は、オリコン顧客満足度調査の「住宅ローン」カテゴリにおいて、8年連続で第1位(2011~2018年)を獲得する等、顧客満足度が高いネット銀行になります。

このページでは、そんなソニー銀行のメリット・デメリットについて解説します。



目次

ソニー銀行とは

ソニー銀行

ソニー銀行は、「ソニー生命」・「ソニー損保」等と共に「ソニーフィナンシャルグループ」の一員として、2001年6月に開業したネット銀行です。

ネット銀行として初めて、住宅ローンの取り扱いを始めたのもソニー銀行であり、現在は、普通預金・定期預金、住宅ローン、投資信託、FX(外国為替証拠金取引)、カードローン、投資型クラウドファンディング等、個人のライフプラン・資産運用に役立つ商品・サービスを提供しています。

2018年のディスクロージャー誌(「経営内容を開示した冊子」のことで企業活動全般を判断するための情報が記されています)には、「個人のお客さまのための金融サービスを追求します」と書かれており、法人向けサービスより、個人の一般ユーザーの利便性を考えたサービスを重点的に展開しています。

中でもソニー銀行が力を入れているのが、外貨預金を中心とした「外貨建て金融商品」です。

外貨預金から外貨建て投資信託、FXまで幅広くサービスを展開し、その他、月1000円から毎月決まった金額を自動的に定期預金に貯めていく「積み立て定期預金」や、キャッシュカードとVisaデビットと一体になった「Sony Bank WALLET」等、幅広い商品展開でユーザーのニーズに対応しています。

ソニー銀行は、ネット銀行の顧客満足度に関する複数の調査機関の調査では、毎年のように高い評価を獲得している人気のネット銀行なのです。


ソニー銀行のメリット


優遇プログラム Club S

優遇プログラム「Club S」とは、ソニー銀行の取引状況に応じ、キャッシュバック率・為替コスト・金利・振込手数料・ATM手数料などが変動するサービスです。

月末の総残高・外貨預金の残高により、「ステージなし」、「シルバー」、「ゴールド」、「プラチナ」のステージに分けられ、特典を受けられます。

ステージは毎月の判定で決まり、ステージアップ判定は毎月反映、ステージダウン判定は3月末・9月末のみとなります。

ステージ 条件
シルバー 「月末の総残高」合計300万円以上
「外貨預金の積立購入」月間合計額3万円以上
「投資信託積立プラン」月間合計額3万円以上
のいずれかに該当
ゴールド 月末の外貨預金(円換算額)
投資信託
ロボアド残高が合計500万円以上~1,000万円未満
プラチナ 月末の外貨預金(円換算額)
投資信託
ロボアド残高が合計1,000万円以上

以下、ステージ毎の特典の一部です。(還元率や手数料など重要な部分)

ステージなし シルバー ゴールド プラチナ
還元率 0.5% 1.0% 1.5% 2.0%
振込手数料無料回数 月1〜2回 月3〜4回 月5〜6回 月10〜11回
ATM出金手数料無料回数 月4回 月7回 月15回 無制限
海外ATM無料回数 月0回 月1回 月3回 月5回

会員ステージを上げる条件は難しく、ゴールド・プラチナになるのはかなり難しいです。

気軽にランクアップできるものではありませんが、シルバーでも海外ATM利用料が月1回無料になり、還元率が1%になる為、十分お得になります。

ソニー銀行をメインで使う場合、シルバー会員を目指してみると良いでしょう。


セブン銀行など多くのATMで、ATM出金手数料が月4回まで無料

ソニー銀行では、コンビニATM・ゆうちょ銀行・三井住友銀行ATM等、提携7社のATMが利用できます。

ソニー銀行のお金を下ろせるATMは以下の通りです。

  • セブン銀行ATM
  • ローソンATM
  • イーネットATM
  • イオン銀行ATM
  • ゆうちょ銀行ATM
  • 三菱UFJ銀行ATM
  • 三井住友銀行ATM

セブン銀行ATMやローソンATM等、普通にコンビニのATMでお金を下ろせる為、普通の銀行と使い勝手は変わらないと思います。

預け入れ(入金)は制限なく無料です。

引き出し(出金)はATM手数料が「月4回」まで無料で、月5回目以降は、手数料が110円かかります。

優遇プログラム「Club S」のステージにより、ATM手数料無料の回数が変動し、「ステージなし」で月4回、「シルバー」で月7回、「ゴールド」で月15回、「プラチナ」では無制限です。

とは言え、月4回も無料で下ろせるなら、よほどのことがない限りはATM手数料を払わずに済むのではないかと思います。

実際、私自身もソニー銀行を使っていて、月に5回以上ATMを利用してATM手数料を払った経験がありませんし、もし、月5回以上お金を引き出す必要がある場合でも1回110円の為、他の銀行に比べると安い方です。

ちなみに、1,000円未満の小銭(硬貨)を入出金する場合は、「三井住友銀行」のATMだけが使えます。

また、機種・利用時間帯などにより異なりますが、「三菱UFJ銀行」のATMでも「硬貨入金」が可能です。


他行宛振込手数料は最低月1回、最大11回まで無料

ソニー銀行の振り込みは、振込先の口座がソニー銀行口座の場合、無料になります。

他の銀行口座への振込手数料は無条件で月1回は無料ですが、それ以降は手数料が220円(税込)かかります。

しかし、ソニー銀行のVisaデビットカード「Sony Bank WALLET」を保有している場合、他行宛振込手数料の無料回数が1回増えて、月2回まで無料となります。

振込手数料を2回以上無料にするには、他の銀行の場合、一定の条件をクリアする必要がある銀行が多い為、無条件で月2回も振り込み手数料が無料になるのは大きなメリットです。

Sony Bank WALLETは入会金・年会費は無料で維持できる為、「絶対にデビットカードは持ちたくない」という強い意思がない限り、所持しておくと、お得で便利です。

また、優遇プログラム「Club S」のステージにより振込手数料の無料回数が変化し、最大で11回無料になります。

「シルバー」では月4回、「ゴールド」では月6回、「プラチナ」は月11回まで無料です(Sony Bank WALLETを所持している場合)。

また、他行宛振込手数料の無料回数に関してですが、振込手続きした日を基準に1回減るようになっています。

その為、月をまたぐ場合、この点を意識しておくと、ムダに手数料を払ってしまう事態を防ぐことができますよ。


外貨預金に強い

ソニー銀行の外貨普通預金は取り扱い通貨が12通貨と豊富で、原則24時間365日利用可能です。

  • 米ドル
  • ユーロ
  • 英ポンド
  • 豪ドル
  • カナダドル
  • NZドル
  • スイスフラン
  • 香港ドル
  • ブラジルレアル
  • 南アフリカランド
  • スウェーデンクローナ
  • 人民元(CNH)

購入は1通貨単位から可能で、週末を除きレートは24時間リアルタイム更新の上、リアルタイムで取引できます。

ソニー銀行の外貨普通預金の場合、株式・FXの様な「指値」注文、投資信託の様に「毎日」「毎週」「毎月」等、任意のタイミングでの積立購入をすることが可能です。

500円から積み立て金額を指定できる為、無理なく手軽に始めることができ、購入上限レートを設定することもできます。

利便性が高く、便利なのは勿論ですが、特筆すべき点は「為替交換手数料が非常に安い」ことです。

ネット証券の外貨建てMMFと比較した場合でも、極めてリーズナブルな手数料になります。


デビットカード「Sony Bank WALLET」

ソニー銀行のデビットカード「Sony Bank WALLET」は、「Visaデビット」として支払いに利用でき、世界中のVisa加盟店約3,800万店舗でショッピングを楽しめます。

利用代金は預金口座から即時に引き落とされる為、現金と同じ感覚で使用可能です。

日本国内での買い物は「円預金口座」、ハワイ・アメリカで米ドルで買い物した時は「外貨普通預金口座(米ドル)」、欧州でユーロでお買い物した場合は「外貨普通預金口座(ユーロ)」から引き落とされます。

ただの外貨預金だとメリットは利息ぐらいですが、Sony Bank WALLETがあると、外貨預金でデビットカードの支払いができ、かなり便利です。

なお、支払った際、手数料はかからず、かかる手数料はソニー銀行の外貨預金にするときにかかる手数料のみになります。

決済時にかかる手数料と比べると安く、海外旅行・海外出張が多いのであれば、お得です。

ちなみに、Sony Bank WALLETでの外貨決済に対応している外貨預金は次の通りです。

  • 米ドル
  • ユーロ
  • 英ポンド
  • 豪ドル
  • NZドル
  • カナダドル
  • スイスフラン
  • 香港ドル
  • 南アランド
  • スウェーデンクローナ

外貨決済以外のメリットは、「還元率」と「保険」です。

Sony Bank WALLETは会員ステージにより、還元率が0.5%~2.0%にでき、しかもポイントで還元されるのではなく、現金で還元(キャッシュバック)されます。

ポイントの場合、交換に手間がかかったり、有効期限の問題がありますが、そういった面倒が省けます。

そして、年会費無料のデビットカードであるにもかかわらず、Sony Bank WALLETにはショッピング保険も付帯します。

カードで購入した商品の破損・盗難などの損害について、年間50万円を限度に購入日から60日間、補償されます。

また、紛失・盗難時の補償もあり、第三者に不正利用された場合、ソニーに通知した日の30日前に遡り、1日あたり利用限度額の範囲で補償されます。


おまかせ入金サービスで他の銀行から手数料無料で資金移動できる

「おまかせ入金サービス」は、ソニー銀行ならではのサービスで、毎月指定した金額を「本人名義の各金融機関」から「ソニー銀行の円普通預金口座」へ、自動的に手数料無料で入金できます。

他の銀行をメインで使っている方は要チェックなサービスで、メリットは何より「手数料無料」で利用できることです。

利用金額は10,000円以上1,000円単位で、ソニー銀行への入金日は、引落金融機関での引落日の4営業日後になります。

おまかせ入金サービスに対応している主な金融機関は、以下の通りです。

  • ゆうちょ銀行
  • 三井住友銀行
  • 三菱UFJ銀行
  • みずほ銀行
  • りそな銀行
  • 楽天銀行
  • PayPay銀行
  • 住信SBIネット銀行
  • イオン銀行
  • セブン銀行
  • 地方銀行
  • 信用金庫

ゆうちょ銀行をはじめとした主要な金融機関に対応している為、おそらく、おまかせ入金サービスを利用できないケースの方が少ないと思います。

手数料無料で使える為、積極的に活用していきましょう。

なお、初期設定では、振込入金をメールで案内してくれます。


低金利の住宅ローン

ソニー銀行の住宅ローンは、金利の低さが大きな魅力で、変動金利から、幅広い年限の固定金利が揃っています。

新規購入で自己資金10%以上の場合、元々の低い金利から更に0.05%引き下げられるのが特徴です。

例えば、6000万円の住宅ローンの場合、自己資金が600万円以上で新規購入だと優遇の対象となります。

ソニー銀行は保証会社を利用していないため、保証料がかからず、団体信用生命保険料もソニー銀行の負担で無料です。


安心の2段階認証

ソニー銀行はセキュリティも充実しており、振込み等の重要な取引の際には、「ワンタイムパスワード方式」と「合い言葉方式」の2種類の認証方式があります。

「ワンタイムパスワード方式」は、トークン(パスワード生成器)を利用した1度限りの使い捨てパスワードによる認証で、「合い言葉方式」は、自分で設定した質問・答えの組み合わせによる認証です。

セキュリティが充実している為、安心して取引できます。


ソニー銀行のデメリット


普通預金の金利は他のネット銀行と比べ、やや低い

ソニー銀行の普通預金の金利は、0.001%とメガバンクと同程度であり、同じネット銀行のイオン銀行・楽天銀行に比べ、やや低い金利になります。

独自プログラムにより、イオン銀行は0.001%~0.03%、楽天銀行は0.02%~0.04%と高金利です。


店舗がなく、ネットでの申込・操作が必要

ネット銀行には店舗がなく、他行のATMを無料で利用できますが、自行のATMはありません。

加えて、窓口での現金のやり取りもできません。

また、ネット銀行では、残高確認・振込がインターネットから手軽にできることが魅力の一つですが、インターネットの操作が不慣れだったり、セキュリティ等に不安を感じたりする場合は利用しづらいかもしれません。

ソニー銀行に限ったことではありませんが、ネット銀行に不慣れな場合、この点はデメリットと言えるかもしれません。


公共料金・税金の口座自動振替サービスが利用できない

ソニー銀行では、公共料金・税金の口座自動振替サービスが利用できません。

また、口座振替で利用できる収納企業が「メガバンク」・「ゆうちょ銀行」と比較すると少なめな点もデメリットです。

しかし、「JCB」・「三井住友カード」・「セゾンカード」・「オリコカード」・「ライフカード」・「イオンカード」・「楽天カード」等、有名クレジットカードには、一通り対応しています。

その為、公共料金をクレジットカードで支払い、そのクレジットカードの引き落とし口座をソニー銀行にすれば、実質的にソニー銀行から公共料金を支払うことが可能です。

上述の通り、主要なクレジットカードの殆どがソニー銀行から引き落し可能な上、クレジットカードを介したほうがポイントが貯まってお得な為、そこまで大きなデメリットとは言えないでしょう。


口座開設の方法

ソニー銀行の口座を開設する方法は2つあります。

「郵送で口座開設する」方法と、インターネット上で手続きを完結させる「ペーパーレス口座開設」です。

  • ペーパーレス口座開設
    口座開設の申し込みをインターネット上で行い、口座を開設する方法です。
    インターネット上で口座開設の申し込みを行い、申し込み受付から2日程度で口座開設が完了し、ソニー銀行から口座開設完了メールが届きます。
    口座開設後5~7日で、到着通知書(封書)が届きますので、日本郵便へ配達日時・方法を連絡してください。
    本人確認書類を郵便局員の方へ提示し、カードを受け取ります。

  • 郵送で口座開設
    ソニー銀行と郵送で「口座開設申込書」をやりとりし、口座を開設する方法です。
    インターネット上で必要情報を入力し、自身で用紙を印刷するか、ソニー銀行から用紙を郵送してもらうかを選択します。
    その後、申込書を本人確認書類(運転免許証などのコピー)と一緒にソニー銀行へ郵送すれば、申し込み手続きは完了です。
    ソニー銀行に到着後3~4日で口座開設が完了し、口座開設後、約10日でカードが届きます。


まとめ

ソニー銀行は、個人向けのインターネット銀行で、お得で便利な仕組みが満載のネット銀行です。

セブン銀行、ローソン、ゆうちょ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行などのATMを利用でき、入金は何度でも無料、出金は月4回まで無料になります。

他の銀行口座への振込手数料は無条件で月1回は無料で、優遇プログラム「Club S」のステージにより最大で11回無料です。

「おまかせ入金サービス」やデビットカード「Sony Bank WALLET」も使い勝手が良く、便利です。

ソニー銀行を活用することで、家計の大きな手助けになり、生活を豊かに彩ることができます。

口座開設・維持手数料は無料ですので、上記のメリットに魅力を感じた方・自分に合っていると感じた方は、口座開設を検討してみてはいかがでしょうか。

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著者:ai(アイ)
ブロガー、ハンドメイド作家、プログラマー。「デビットカード、ネット銀行といったお金の支払い・管理に便利なサービス」や「アンケートモニター、クラウドソーシングなどの在宅でお金を稼ぐ方法」についての情報を発信。記事がお役に立てれば幸いです。

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