FXとは?FXの魅力や特徴、仕組み、メリット・デメリットを解説。

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FXとは?FXの魅力や特徴、仕組み、メリット・デメリットを解説。

FXとは、外国為替証拠金取引(「Foreign Exchange」)の略で、異なる通貨の売買によって、利益を得る投資のことです。

円はもちろん、ドル、ユーロ、ポンドといった通貨そのものを買ったり売ったりします。

各々の通貨価格(レート)は常に変動しており、その価格差で利益を上げることがFX取引の基本です。

外貨投資の一つである外貨預金は、手持ちのお金の範囲でしか取引はできませんが、FXの場合、証拠金として預けた資金の何倍もの取引が可能になり、これを「レバレッジ」と呼んでいます。

FXの魅力はこれだけではなく、他の外貨投資と比較して、圧倒的に手数料が安いこと・24時間いつでも取引ができること等があります。

他の金融商品と比べ、FXは取引のチャンスが多く、自由度が高い為、身近でポピュラーな存在となってきています。

その為、今さら「FXって何?」、「そもそもどんな取引なの?」と聞きづらいかもしれません。

そこで、ここではFXの魅力や特徴、仕組み、メリット・デメリットについて解説していきます。



目次

FXの基本

FX

FXは2つの通貨の取引が基本になります。

日本円で米ドルを買ったとすると「ドル買い」と「円売り」ということです。

この他にも、ユーロでイギリスのポンドを買ったり(ユーロを売る)、米ドルでオーストラリアのドルを買う(米ドルを売る)等のように、日本円以外にも様々な通貨の売買が行われます。

これらの通貨の売買で利益を出すのがFXです。

テレビニュースで「今日の東京相場は、1ドルあたり110円64銭で取引されています」等とアナウンスがされますが、これは通貨価値のことで、日本円と米ドルを交換するときの「交換レート」とも言います。

この通貨価値(レート)は常に変動しており、FXでは、レートが変動する動きを利用して利益を出します。

どのように利益を出すのかというと、例えば、1ドル=100円のときにドルを買い、1ヶ月後に1ドル=120円になったとすれば、「20円の利益」です。

もし、100万円分のドル(1万ドル)を買っていれば、利益は「20万円」になり、10万円分のドル(1,000ドル)しか買っていなければ、利益は「2万円」です。

このようにドルが上昇した場合、多くのドルを買えば買うほど利益が出ます。

これがFXの基本です。


FXと外貨預金の比較

項目 FX 外貨預金
外国通貨の取扱 あり あり
元本割れのリスク あり あり
金利の受取り(FXではスワップポイント) あり あり
手数料の支払い ほぼ無し あり(高い)
スプレッド(買いたい人と売りたい人の価格差) 銀行より価格差が狭い あり
レバレッジ 使える 使えない
空売り できる できない


FXのメリット


少ない資金でも大きな投資ができる

「FXは投資だから、始めるにはお金がかかりそう」と思うかもしれませんが、「少ない資金でも大きな投資ができる」のがFXの魅力です。

例えば、株などの投資の場合、大きな利益を出すためには多くの資金が必要になります。

しかし、FXでは、手元に大金がない場合でも、「レバレッジ」という仕組みがあるので、「手元の資金以上のお金」で投資をすることができます。

もし、手元に10万円の資金があるとして、レバレッジを10倍かけると、資金10万円×レバレッジ10倍の計算で、100万円分のFX取引ができる(1ドル=100円だと仮定すると、10万円で1万ドルを買える)ということです。

このとき、為替レートが1ドル=101円になったとすると、その価値は101万円に上がり、わずか1%の値動きで10%の利益を得ることができます。

ただし、レバレッジは、利益が10倍になる反面、損失も10倍になる可能性があり、「諸刃の剣」であることに注意しましょう。

レバレッジを使うことで、少額でも大きな投資ができ、大きな利益を狙うことができます。

※補足:レバレッジ
レバレッジは、「梃子(てこ)」を意味します。
「てこの原理」を使うと、小さな力でも重いものを動かせるように、FXおけるレバレッジも同様で「少ない資金でも大きな投資」を可能にしてくれます。

FXは「少額の資金しかなくても投資を始められる」という点で、幅広いユーザーに適しているといえます。


FXは不況でも利益が出せる

「投資で利益を出せるのは景気が良いときだけ」だと思っている人は多いのではないかと思います。

「買った後に値上がりしたら売る」という手法は、確かに、好景気でないと利益を出すことはできません。

しかしながら、FXの場合、2国間の通貨の交換価値の変動を利用する取引の為、「相場が下落していても利益を出せる」という特徴があります。

円安・円高、不況といったどのような相場でも、通貨の価値に変動があれば利益を狙うことができるのです。

なぜなら、FXは外貨を「買う」という取引からだけではなく、外貨を「売って後で買い戻す」という取引も可能だからです。

例えば、1ドル=101円のとき、現実には保有していないドルを売り、1ドル=100円になった時点で、ドルを買い戻し、1円の利益を得られます。

慣れない間は、「実際にドルを持っていないのに売れる」ということが不思議で奇妙に感じるかもしれませんが、これがFXならではの特徴です。

売り・買い、どちらからでもエントリーできる為、どんなに景気が悪くても、FXは利益を出すことが可能である、ということです。


スワップポイントが毎日たまっていく

FXにおいては、通貨の売買で利益を出す以外に、「外貨を買って持っているだけ」で資金を増やすことができ、この仕組みを「スワップポイント」といいます。

※補足:スワップポイント
スワップポイントとは、FXで売買を行ったときに発生する2国間の「政策金利の差」のことです。
通貨には、各々の国が設定した政策金利があります。
例えば、2019年9月現在、日本では政策金利は年-0.1%で、トルコリラの場合、年19.75%です。

高金利通貨を買い、低金利通貨を売る、という取引を行った場合、2国間の政策金利の差額分を利益として受け取ることができます。

この2国間の金利差をスワップポイントといい、高金利通貨を買い、持ち続けることで毎日付与されます。


※どれくらいスワップポイントがつくのか
一般的な預金、外貨預金、FXという3種類の方法で100万円を運用した場合、1年後にいくらになっているのか、試算してみます。
(ただし、米ドルで計算・為替差損益がないと仮定した場合)

一般的な預金 外貨預金 FX
約1,000,010円 約1,002,000円 約1,021,900円

一般的な預金の場合は、金利は僅か年0.001%しかつかず、日本で100万円を預金しても、1年後の金額はほとんど変わりません。

外貨預金の金利の場合は、0.2%ですが、大きい利益とはいえないです。

最後に、FXの場合、アメリカ政策金利(2019年9月現在)は2.00%で、1万通貨(1万ドル)で計算すると、1日あたり60円前後が付与されることになります。

結果、年間で21,900円もプラスになります。

ただし、これはあくまでも為替差損益がないと仮定した場合の話です。

スワップポイントでは、預金とは異なり、相場の値動きによっては、元本がマイナスになることもありますので、注意が必要です。


自分のライフスタイルに合わせて取引ができる

株の取引時間が平日9:00~15:00である一方、FXは24時間取引可能ですので、自分のライフスタイルに合わせて取引ができます。

FXのマーケットが賑わうのは日本時間で夜22:00~2:00で、この時間帯はニューヨーク市場が開いていることもあって、大口のトレーダーが売買する為、チャートの動きも活発になります。

すなわち、日中、仕事をしている人が帰宅して就寝するまでの時間帯に、大きく利益を出す機会が来るということです。

また、学生・主婦などの属性に関係なく、自分に合った時間帯・期間に、自由に取引をすることができます。


スマホアプリでも取引が可能

FX取引は、「ずっとパソコンに張り付いていなきゃできない」と思いがちですが、FXは、パソコンだけではなく、スマホ・タブレット端末でも取引が可能です。

ワンタッチで注文できる仕様・パソコンに劣らないチャート機能が付いており、経済ニュース速報なども受けとることができ、いつでも・どこでもトレードできます。

スマホで取引できれば、通勤時間・お昼休み等の空いている時間を有効活用できます。


FXのデメリット・リスクについて

FXは投資ですので、もちろんリスクもあります。

FXはレバレッジで自分が持っている資産以上の金額を投資できるため、損失のリスクもより大きくなります。

100万円の資金を投入しても、10万円・20万円の損をすることもあり、最悪の場合、資金100万円が全てなくなることも十分にありえます。

一般的に、レバレッジとリスクは正比例の関係にあり、レバレッジをかければかけるほどリスクは大きくなります。

リスクは、レバレッジ5倍より10倍、10倍より15倍のほうが当然大きくなり、レバレッジ25倍のように高く設定しすぎて取引をすると、資金の維持率がギリギリになってしまいます。

高いレバレッジで取引をしていると、僅かでも損失の方向に動いただけで、強制ロスカットされ、取引ができなくなる可能性が高くなります。

補足:強制ロスカット

含み損が拡大し、口座に入金している金額(証拠金額)の一定ラインを下回ると、FX会社が強制的に損失を確定し決済することを強制ロスカットと言います。
つまり、急激な為替変動でトレーダーが膨大な損失を被ってしまわない為の仕組みです。

例えば、資金10万円でトレードしていた場合、10万円以上の損失を出してしまう前に強制的に損失を確定させてしまうということです。

値動きがあまりにも急激な場合、強制ロスカットが間に合わない(=証拠金以上の損失が発生する)可能性もあり、こういったケースがあるのは事実ですが、基本的には、強制ロスカットは「証拠金を上回る損失」という最悪のケースを避ける仕組みです。

しかし、強制ロスカットされれば当然、投入資金を失い、マーケットから退場せざるを得ないので、そうならないようにリスク管理が重要です。


FX取引におけるコスト

FX取引にも手数料(スプレッド)がかかります。

FX取引には、売買手数料はかかりませんが、スプレッドが実質の手数料となります。

FXにおけるレートは、「ドル円 100.00円 99.997円」のような形で2つのレートが表示され、それぞれ、前者を買値(かいね)、後者を売値(うりね)と言います。

ドル円を買うときは「100.00円」で、売るときは「99.997円」で売ることができるということを意味し、スプレッドとは、この買値と売値の差であり、上記の場合0.003円(0.3銭)がスプレッドになります。

つまるところ、ドル円を買い、レートがほぼ変わらないうちに売った場合、0.3銭、損をすることになり、これがFXのコストです。

スプレッドは、FX会社により異なる為、コストをできる限り抑えたいという人は、スプレッドの狭さをチェックしておくことが大事です。

とは言え、スプレッドというコスト自体は、外貨預金の手数料と比較し、低めなのも事実で、スキャルピングという超短期で売買を繰り返すトレード手法をするのでなければ、過剰に気にする必要もないと思われます。


まとめ

FXとは、外国為替証拠金取引(「Foreign Exchange」の略)で、異なる通貨の売買し、その価格差で利益を上げる投資のことです。

「レバレッジ」により、少ない資金でも大きな投資ができ、また、外貨を「買う」という取引からだけではなく、外貨を「売って後で買い戻す」という取引も可能です。

売買を行ったときに発生する2国間の「政策金利の差」であるスワップポイントもあり、様々な利益を上げる方法があります。

また、パソコンだけでなく、スマホアプリでも取引ができ、手数料(スプレッド)も安く、24時間いつでも取引ができ、魅力が多いです。

FX取引をするには、口座開設が必要ですが、口座開設は無料で、維持費もかかりません。

投資に興味がある方、少額でも投資をしたい方は、FXを検討してみてはいかがでしょうか。


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著者:ai(アイ)
ブロガー、ハンドメイド作家、プログラマー。「デビットカード、ネット銀行といったお金の支払い・管理に便利なサービス」や「アンケートモニター、クラウドソーシングなどの在宅でお金を稼ぐ方法」についての情報を発信。記事がお役に立てれば幸いです。

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